初めてヨガをされる方で、「身体が硬いから心配」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいますが、全く問題ありませんのでご安心ください。
続けていくうちに結果的に身体は柔らかくなっていきますが、ヨガを行う本来の目的はポーズができるようになることではありません。
ヨガの最終的な目的は、心の平穏を目指すことです。 (゚Д゚;)
レッスンでこんな話をすると、「身体を動かすために来ているのに…」と皆さんを怖がらせてしまう気がして、お話ししたことはなかったのですが。。笑
先日、「ヨガ哲学の話、ちょっと聞いてみたい」とおっしゃってくださる方がいらしたので、ここに少し書いてみようと思います。
約2000年前に成立したとされている、『ヨーガ・スートラ』というヨガの根本経典に記されている内容なのですが、
心の平穏を目指すために、以下のように段階を踏んで、土台から積み上げていくようにヨガを実践します。
⑧ 三昧(集中が極限まで高まり、いつどこにいても幸せを感じる状態)
↑
⑦ 瞑想(強い集中状態)
↑
⑥ 集中
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⑤ 感覚(五感)のコントロール
↑
④ 調気法(呼吸)
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③ アーサナ(ヨガのポーズ)
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② 行うべきこと(清浄・知足・苦行・聖典の学習・神への献身)
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① 行わないよう心がけること(非暴力・正直・不盗・禁欲・不貪)
「ヨガ」というのはこの8段階を順に実践することで、ポーズを行うことだけを指すのではないのです。
レッスンでは、まず③アーサナ(ヨガのポーズ)、④深い呼吸を行うことで、身体の感覚や呼吸に意識を向け、そこに集中することを目標にします。
スティーブ ジョブズやビル ゲイツも瞑想を行っていると言われていますが、いきなり座って目を閉じて瞑想しようとしても、雑念が浮かびなかなかうまくいかないかもしれません。
でもポーズと呼吸なら簡単にできます。
ヨガのアーサナ(ポーズ)を行うために特別な能力は必要ありません。何歳からでも始められますし、ポーズも完成形を目指す必要はありません。
自分で伸びていると感じるところまで伸ばして、気持ちよく呼吸ができたら十分です。
自分の身体と向き合う時間を作り、心身ともに健康に生活できることを目指しましょう。
少しでも多くの方がより良い人生を送ることができるよう願っています。